

ダナダナ
以前、このスペースはスリランカ人が経営する機械設計のダナ・パーラさんのアトリエであった。このスペースを引き継ぐにあたって、「ダナダナ」というカフェスペースとして再利用することとした。この「ダナダナ」は個人で所有する小さな棚の集合体で構成される。みんなの個性・好意によって、もあっと持ち上がる空間。
みんなの棚はワークショップにより様々な色に塗られる。私は青がすき、なぜならどこまでも続く海が好きだから。。。色は簡単にパーソナルな会話を引き出す。その個性の色を引き立たせるために棚以外のすべてを向日葵色にした。
東急世田谷線から徒歩30秒という立地もあり、東急世田谷線を取り巻く、様々な地域の魅力を連携させる1つの拠点としてなにかできないか。魅力的なお店・スペースはどこにでもあるが、魅力的な街となるヒントはそれぞれの店舗の点と点がつながり、線となり、面となり文脈があるかどうかではないか。向日葵設計は地域に開かれたカフェ「ダナダナ」を通じて、その点と点を結ぶ活動を行い、街を元気にしたい。
ダナダナはイベントスペースでもある。「食」「知」「創」の3本立てワークショップで構成される。
「食」育のワークショップ「オリニギリ」
食べることは生涯にわたって続く基本的な営み。食育は、子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、 その基礎をつくるために行われるもの。
オリニギリを使って、子供でも楽しく、調理ができる様々な食のコラボワークショップ(オリニギリx?)を開催する。
「知」育のワークショップ
学ぶという行為は生きる喜びにつながる。ご高齢の方々も長年の経験を生かした様々な知識・技術をもっている。誰もが先生・誰もが生徒、地域が元気になる「学び舎」を開催する。
「創」育のワークショップ
ものを大事にすることや、楽しいことは身近にあることを実感してもらう。世代を超えた多様なつながりが生まれ、そのつながりが更なる人々をこの街の拠点へ呼び込む。
ダナさんが愛用していた家具達は向日葵色に衣替えし、これからも小さな街の歴史を引き継ぐ。